スペイン留学とサラマンカの大学生活

スペイン・サラマンカに留学中の女子大生。日々の暮らしや大学生活、旅行の記録を綴っていきます。

スペインのランチMenú del díaってどんな感じ?

みなさん、スペインの定番ランチ「Menú del día」を聞いたことがありますか?スペインのレストランで提供されるランチセットのことです。

 

今回は、その注文の仕方や特徴について、実際のメニューや料理の写真とともに見ていきましょう。

スペインランチセットの価格の相場

価格帯ですが、だいたい15〜20€(2,500〜3,000円くらい)に収まっているかと思います。1,000円で食べられるようなランチはスペインにはまずありません。値段がそこそこするだけあって、しっかりとした食事ができるといった感じです。そして覚えておくべきは、とてもボリューミーだということです!

 

※ほかにも、ちょっと豪華な内容になる代わりに「二人で50€」みたいなメニューもありますが、今回は一人用のランチセットについて見ていきます。

セットの内容

内容についてですが、だいたい5つで構成されています。

 

①Bebida(飲み物)

飲み物は、基本的にワインやビールです。何も言わなければ勝手に赤ワインが出てくるときもありました!ソフトドリンクに変えてもらうと、追加料金を取られたりします。ワインが無料でソフドリが追加料金だなんて、日本とは感覚がまるで違いますね!お店によっては、ソフトドリンクを選べるところもあります。

 

②Pan(パン)

サービスでバケットを出してくれます。ふわふわの美味しいバケットなのか、前日の残りかな?というパサパサのパンなのかはお店次第です。

 

③Primer plato(前菜)

前菜といっても、サラダやスープといったものから、パエリアやパスタなどガッツリしたものもあります。

 

④Segundo plato(メイン)

メインは、牛肉の赤ワイン煮込みやバカラオなどさまざまです。スペインのバカラオ、柔らかくて臭みのない白身魚に、ちょっと辛みのあるソースが最高に絡んでとても美味しいです!

 

⑤Postre(デザート)

デザートの定番は、

・Tarta de queso(チーズケーキ)

・Brownie(ブラウニー)

・Flan(プリン)

・Arroz con leche(アロスコンレチェ)

・Frutas tempoladas(季節のフルーツの盛り合わせ)

になるかと思いますが、豊富なメニューを用意しているお店もあります。

 

ランチセットはボリューミーなことが多いです。バケットをしっかり食べたうえに前菜に選んだものがガッツリ来ると、それだけで腹八分なんてことも…。ちょっとボリュームがあるぞ、というのを頭に入れておくと良いかもしれませんね。

注文の仕方

席に着くや否や、メニューを出されずとも「何飲む?」と聞かれます。ここで迷わず、その時に一番飲みたいもの・頭に浮かんだものをパッと答えましょう!

 

そして、メニューを見て、前菜とメインを頼みます。

食べたいものを指さして「Esto(=これ)」と言うだけでも大丈夫。

どのお店も、いいテンポで前菜からメインへと繋げてくれます。

 

デザートは、メインのお皿を下げてもらうときに聞かれることがほとんどです。

 

デザートが終わったら、「La cuenta , por favor. (=お会計お願いします)」と言って、伝票をもらいましょう。どのように払うか聞かれたら、「En efectivo (=現金)」か「Con tarjeta (=クレジットカード)」で答えます。

 

お店を出る時は、「Gracias (=ありがとう)」や「Hasta luego. (=さよなら、じゃあまた)」と声をかけると、とてもいい印象です♪

実際のメニューを見てみよう

では、実際にレストランに来た気分になって、メニューを見てみましょう!

とあるレストランのランチメニュー

 

こちらは、コルドバにある「La Cueva de 1900」というアンダルシア料理のレストラン。お値段は13.9€と良心的。

 

飲み物にはビール、ワイン、ソフトドリンク、お水があります。

私はワインが得意ではないので、飲みやすいTinto de verano(=赤ワインをレモンソーダで割って、レモンを添えたもの)にしてもらいました!こういうふうに機転が利くのも嬉しいポイント♪

Tinto de veranoとビールで乾杯

 

では、Primeros(前菜)を見てみましょう。上から順に訳してみると、

・ガーリックスープ

・鶏肉とフィデオ(=そうめんみたいな細いパスタ)の煮込みスープ

・たまごとクルトンのシーフードスープ

・インゲン豆と貝のシチュー

・ハムと自家製チョリソー入りカジョス(=トリッパの煮込み)

・くるみとベーコンのゴルゴンゾーラソースのタリエリーニ(=細くて平たいパスタ)

・パイナップル、りんご、パルメザンチーズとチキンのトロピカルサラダ

・ベーコン、ひまわりの種、ヤギのチーズのグリーンサラダ、ハニーマスタード

・サルモレホ(=アンダルシアの郷土料理で、にんにくの効いたトマトの冷製スープ)

 

惹かれるものはありましたか?笑

私はサルモレホを、友人は鶏肉とフィデオのスープを頼みました。

ベーコンとゆで卵が乗ったサルモレホ

鶏肉とフィデオのスープ

サルモレホは、飲むというより食べるといった感じで、震え上がるほど味が濃かったです。隣のスペイン人夫婦は、二人ともサルモレホを頼んでいて、それぞれペロリと完食していたので驚きました!チキンスープは見た目通り、優しいお味で美味しかったです。

メインのSegundosを訳してみると、

・魚介のフィデウア(お米の代わりに細いパスタを使ったパエリア)

・トマトとペッパーソースに漬けた豚ロース

・アーモンドソースの鶏肉ミートボール、フライドポテト添え

ゴルゴンゾーラソースのサーロインチップ、フライドポテト添え

・マッシュルームソースの豚ヒレ、フライドポテト添え

・チーズ入りカツ、フライドポテト添え

メルルーサ(白身魚)とクルマエビマリネラ

・自家製ピスト(トマト、なす、ピーマン、たまねぎなどの野菜の煮込み)

 

といった感じでしょうか。

 

※スペイン人は、何にでもポテトフライを添えたがりです!

 

私たちは白身魚とミートボールを注文しました。どちらも65点かな?

おいしかったのですが、スペインでほかにもっと美味しいものをたくさん食べてきたのでこんな点数になってしまいました笑

メルルーサと鶏肉のミートボール

 

※このお店は、8.5€追加することで、今月のおすすめハンバーガーやタラの天ぷらなどのスペシャルメニューも注文することができました。しなかったけど!笑

 

では、最後にPostre(デザート)です。

メニューには載っておらず、口頭で今日のデザートを告げられました。

プリン、チョコレートムース、なんとかと生クリーム…など5種類くらいありましたが、聞き取れた最初のふたつを頼みました笑。

チョコレートムースとプリン

チョコは濃厚で、硬めのプリンはしっかり卵の味がする!どちらも美味しかったです。

最後に

最初にも書きましたが、とにかくボリューミー!こちらのレストランはどれも丁度良かったですが、多いところは本当に多いし、デザートなんて「最後にちょっと甘いものが楽しめたらいいな♪」って時でも、どでかく甘ったるいチーズケーキが来たりします。

 

おそらく、そんなにハズレってことはないし、美味しいお店はやはりどれを選んでも美味しいです。またここに来て今度は違うのを頼んでみたい!ってなります。

スペインに来たら、レストランでMenú del díaを楽しんでみてください!

 

以上、スペインのランチ「Menú del día」のご紹介でした♪